身近な方を亡くしたあと、葬儀と並行して役所・年金・保険の手続きが次々と発生します。中には期限を過ぎると相続放棄ができなくなる、税金が加算されるなど、取り返しのつかないものもあります。この記事では「いつまでに・何を・どこで」を期限順の早見表で整理し、受け取れるお金の手続きや、ご家族が探し回らずに済む生前の備えまでをまとめます。
最初に必要になるのが死亡届です。死亡を知った日から7日以内(国外で亡くなった場合はその事実を知った日から3か月以内)に、市区町村の役所へ提出します。提出が遅れると5万円以下の過料が科されることがあります。死亡届と同時に「火葬(埋葬)許可申請書」を出すと火葬許可証が交付され、これがないと火葬ができません。実務では、葬儀社が死亡届の提出を代行してくれることが多いです。
葬儀が一段落したら、住民票や保険・年金の手続きに移ります。いずれも故人の住所地の役所や年金事務所が窓口です。保険証は返却が必要になるので、まとめて用意しておくと動きやすくなります。
相続に関わる手続きには、月単位の期限があります。起算日は原則「自己のために相続の開始があったことを知った時(またはその翌日)」で、同居のご家族なら死亡日が起算点になりやすい点に注意してください。
手続きは「届け出る」ものだけではありません。申請すれば受け取れるお金もあります。こちらは自分から請求しないと支給されないものが多く、忘れると受け取り損ねてしまいます。
多くの自治体に、死亡後の手続きをまとめて案内・受付してくれる「おくやみ窓口(おくやみコーナー)」が設けられています。事前予約制のことが多いので、役所の名前で検索して確認しましょう。役所では戸籍・住民票などの証明書が繰り返し必要になるため、少し多めに取得しておくと二度手間を防げます。相続放棄・準確定申告・相続税など専門性の高い部分は、司法書士・税理士・行政書士に部分的に依頼することもできます。
ここまで見たとおり、死亡後の手続きは数が多く、期限もばらばらです。それでも、口座・保険・年金・重要書類のありかがまとまっていれば、ご家族の負担は大きく減ります。言守(こともり)は、こうした大切な情報を、あなたの端末(スマホ)の中で暗号化してから預かる仕組みです。運営でさえ中身を読めないゼロ知識設計なので、生前は本人だけが見られ、もしもの時にだけ、あなたが選んだご家族へ届きます。「どこに何があるか」を残しておくことが、遺されたご家族にとって何よりの手助けになります。
何から手を付ければいいですか?
まず死亡届と火葬の手配(7日以内)です。その後、世帯主変更・健康保険・年金など10〜14日前後の届出、続いて相続放棄(3か月)・準確定申告(4か月)・相続税(10か月)という順に進めると迷いにくいです。
全部を自分でやるのは大変です。
役所の「おくやみ窓口」を使えば、必要な手続きをまとめて案内してもらえます(多くは予約制)。相続放棄・準確定申告・相続税など難しい部分は、司法書士・税理士・行政書士に部分的に依頼することもできます。
期限を過ぎたらどうなりますか?
相続放棄は原則できなくなり、借金も引き継ぐことになります。相続税は無申告加算税・延滞税の対象です。生命保険金の請求も原則3年で時効になります。心当たりがあれば早めに着手してください。
受け取れるお金には何がありますか?
葬祭費(国保・後期高齢者医療)や埋葬料(協会けんぽ等)、遺族年金・未支給年金、生命保険金などです。多くは自分から申請しないと支給されないため、請求漏れに注意しましょう。